川越市議会議員

中原ひでふみ

HIDEFUMI NAKAHARA

川越地区消防組合議会
第4回定例会(2015年10月)一般質問

【1回目】

中原秀文 議長から発言のお許しをいただきましたので、通告いたしております消防署及び消防分署について一般質問をさせていただきます。
先般、大東地区の方から御指摘を受けたのですが、大東地区には大東分署があり、出動の際、国道一六号線を利用することが多いと思うが、分署から一六号に出るまでの道路が狭いのではないか。また高い建物が一六号の南側に集中していることを考慮すると、現在の場所のままでよいのかなどと疑問の声をいただきました。
また今回、川越地区消防組合議員として、初めて一般質問をさせていただくに当たり、川越地区消防組合例規集にある川越地区消防署の組織に関する規則を確認させていただきましたが、消防署と消防分署との違いについて、もう少し理解を深めさせていただきたく、幾つか確認をさせていただければと思い、消防署及び消防分署についてと題し、一般質問をさせていただくことといたしました。
まず、一回目の第一点目として、川越地区消防組合には消防署が四カ所、消防分署が四カ所あるわけですが、消防署と消防分署それぞれのすみ分けはどのようになっているのかお伺いいたします。
今回、質問をさせていただくに当たり、平成二十六年刊行の消防年報を確認させていただきましたが、次に刊行される消防年報もそろそろまとまってきていると思いますので、その内容も含め幾つか確認をさせていただければと思います。
第二点目として、消防署と消防分署のそれぞれの建築の年、各署の建物の階数と延べ面積、車両数、職員数、各署における過去三年間の平均の出場数、またあわせて各署受け持ち区域の世帯数並びに人口を確認させていただければと思います。
第三点目として、各署の職員の方からの要望などはどのように情報収集をされているのか。また、それらにはどのようなものがあり、どのように対処されているのか、主なもので結構ですので、御説明いただければと思います。
以上、一回目といたします。

澤田英司総務課長 御答弁申し上げます。
はじめに、消防署と消防分署のすみ分けについてでございます。
当組合は、現在一消防局、四消防署、四消防分署の組織体制となっております。
消防署につきましては、複雑多様化する消防業務に効率的に対応するため、予算執行事務並びに法令に基づく届け出等の事務を行う消防課と災害活動を行う警備課を配置しております。そのほか消防力を分散して、出場区域に間隙等が生じないよう消防署の警備課と同様の災害活動を行う消防分署を配置しております。
次に、消防署、消防分署の各署の建築の年、階数、延べ面積についてでございます。
消防局川越北消防署は、昭和四十九年に建築し、平成四年増築、三階建て、延べ面積、二千二百三十七・六六平方メートル、南古谷分署は昭和六十一年に建築、二階建て、延べ面積四百五十一・〇八平方メートル、川越中央消防署は平成十年に建築、三階建て、延べ面積、一千七百七十二・九三平方メートル、高階分署は昭和四十七年に建築、三階建て、延べ面積、一千三十八・一三平方メートル、大東分署は昭和五十四年に建築、平屋建て、延べ面積、三百九十二・九六平方メートル、川越西消防署は平成六年に建築、三階建て、延べ面積、一千四百九十・〇八平方メートル、名細分署は平成十六年に建築、二階建て、延べ面積、一千四百九十八・六六平方メートル、川島消防署は平成五年に建築、二階建て、延べ面積、一千百三十六・〇二平方メートルでございます。
次に、車両数、職員数についてでございます。
車両につきましては、消防署及び消防分署には、消防ポンプ自動車、化学車、水槽車、高規格救急車、救助工作車、はしご車、後方支援車、警防車、広報車、連絡車及び起震車を配置しております。
車両数にあわせて職員数についても御答弁申し上げます。
川越北消防署は車両数八台、職員数は再任用職員を含め四十八人、南古谷分署は車両数六台、職員数は三十四人、川越中央消防署は車両数九台、職員数は再任用職員を含め五十九人、高階分署は車両数五台、職員数は三十三人、大東分署は車両数五台、職員数は三十四人、川越西消防署は車両数七台、職員数は再任用職員を含め四十三人、名細分署は車両数八台、職員数は四十八人、川島消防署は車両数七台、職員数は再任用職員を含め四十六人でございます。
次に、平成二十四年、二十五年、二十六年の過去三年間の火災、救急、救助、その他の平均出場数についてでございます。
川越北消防署は三千三百六十三件、南古谷分署は二千四十七件、川越中央消防署は三千八百七十三件、高階分署は三千二百五十八件、大東分署は二千七百二十件、川越西消防署は二千五百二十二件、名細分署は二千百二十件、川島消防署は一千三百十一件でございます。
次に、受け持ち区域の世帯数及び人口についてでございます。
川越北消防署は二万六千三百五十三世帯、五万五千九百八十一人、南古谷分署は一万三千九百五十三世帯、三万五千四百八十四人、川越中央消防署は二万五千六百二十二世帯、五万九千八百九十六人、高階分署は二万八千五百二十五世帯、六万五千三百六十人、大東分署は一万九千五百五十九世帯、四万六千九百七十三人、川越西消防署は二万四千二十三世帯、五万七千百三人、名細分署は一万二千三百六十世帯、二万八千五百九十一人、川島消防署は七千八百七十三世帯、二万一千百六十七人でございます。
次に、職員からの要望などは、どのように情報収集されているのか、またそれらにはどのようなものがあり、どのように対処しているかについてでございます。
職員からの要望などにつきましては、消防職員委員会を通じて収集しているところでございます。
消防職員委員会は、平成八年十月一日に消防組織法の一部が改正され、消防職員の意思疎通を図るために、新たな組織として制度化されたものであります。本組合におきましても、川越地区消防組合消防職員委員会に関する規則を制定し、制度の運用を図っているところでございます。
消防組織法の規定により、消防職員委員会に提出することができる意見の内容につきましては、消防職員の給与、勤務時間、その他の勤務条件及び厚生福利に関すること、消防職員の職務遂行上、必要な被服及び装備品に関すること、消防の用に供する設備、機械器具、その他の施設に関することの三項目に限定されているところではございますが、提出された主な意見といたしましては、防火服、救急服、活動服などの貸与被服の改良に関する意見、災害の多様化に伴い必要とされる資機材の導入、整備に関する意見を初め消防職員の職務遂行上、必要な被服及び装備品に関する意見がございます。
本組合におきましては、九月に委員会を開催することを定例としておりまして、予算措置が必要な案件につきましては、十月に実施する次年度の予算編成において可能な限り調整し、早期の実現を図っているところでございます。
以上でございます。

中原秀文 それぞれ御答弁をいただきました。
消防署と消防分署のすみ分けにつきましては、消防署には事務的な業務の役割があり、また災害活動を行う警備課の役割が消防署、消防分署とも同様に配置されているということを理解いたしました。
今後も消防署と消防分署のそれぞれの役割をしっかりと果たしていっていただきたいと思います。
建築年に関する御答弁から、高階分署が昭和四十七年、大東分署は昭和五十四年に建築されたものであり、相当老朽化が進んでいるのだろうということを改めて確認をさせていただきました。
受け持ち区域内の人口につきましては、高階分署が六万五千人強、大東分署では四万七千人弱、やはり世帯数も人口に比例して高階分署区域で二万八千五百余世帯、大東分署で一万九千五百余世帯と、大勢の方が住んでいる地域であること、また出場数も三千前後と、相当な数の出場があったことも確認をさせていただきました。
にもかかわらず、車両数は両分署とも五台、職員数は高階分署が三十三名、大東分署が三十四名と、八署のうち最も少ない数の車両数と職員数となっていること。さらに、大東分署は平屋で延べ面積は約三百九十三平方メートルと、最も小さいサイズの署になっているということも確認いたしました。職員の方々からの要望には、建物、車両、人員に関する要望は出されていないようですが、半ば諦めていて出されていないのではないかと、感じてしまいます。
いずれにいたしましても、職員の皆さんから出されている要望につきましては、地域の皆様の生命、財産を守るための活動においても必要なことであると思いますので、可能な限り実現していただくよう私からもお願いいたします。
一回目でも大東分署から国道一六号線に出るまでには、狭い道路を通る必要があり、また一六号の反対側、南側には高い建物が集中していることもあり、現在の場所のままでよいのかという地域の方の疑問の声があったことを申し上げさせていただきました。

【2回目】

中原秀文 二回目の質問をさせていただきます。
消防庁舎の建物も昭和四十九年の建築ですので、老朽化が進んでいることは明白でありますが、こちらにつきましては今後特別員会で議論をさせていただくといたしまして、先ほど申し上げました老朽化が進んでいる二つの分署について、幹線道路へのアクセスや高層の建築物へのアクセスがよい場所への移転を検討することはできないか、二回目の第一点目としてお伺いいたします。
職員や車両の配置には、さまざまな要素を勘案し決定されていると思いますが、どのように決定されているのか、またあわせて消防署や消防分署が移設された場合、職員や車両の配置にどのような影響があるのか、第二点目とお伺いいたしまして、二回目といたします。

斉木利之消防局長 御答弁申し上げます。
はじめに、老朽化が進んでいる二つの消防分署について、幹線道路へのアクセスや高層建築物へのアクセスがよい場所への移転を検討することはできないかについてでございますが、当組合の消防署所の配置場所につきましては、平成二十六年度に実施いたしました消防力適正配置調査において、幹線道路へのアクセス要件は考慮されてございませんが、おおむね適正に配置されているとの調査結果を得ております。
なお、今後、高階分署及び大東分署の建てかえの際には、幹線道路へのアクセス、その他管内状況を踏まえ、移転等を含め検討していきたいと考えています。
続きまして、職員や車両の配置はどのように決定されているのか、またあわせて消防署や消防分署が移設された場合、職員や車両の配置にどのように影響するのかについてでございますが、初めに職員及び車両の配置についてでございます。
災害活動を行います消防署警備課につきましては、消防ポンプ車等二台、八人、救急車一台三人、通信員一人の合計十二人の当直人員を基本とし、消防分署につきましては消防ポンプ車等二台八人、救急車一台三人の合計十一人の当直人員を基本とした出場体制が図れる職員数を配置しております。
なお、救助隊の配置しております署所につきましては、さらに五人または四人を加えた当直人数を基本としております。
救助工作車につきましては、河川で分断されるおそれのある地域にそれぞれ配置する考えに基づき、川越中央消防署、名細分署及び川島消防署に配置しておりますまた、はしご車につきましては、繁華街を抱え、中高層建築物が多くある地域を中心に配置する考えに基づき、川越北消防署、川越中央消防署、高階分署、川越西消防署に配置しております。
次に、消防署や消防分署が移設された場合の影響についてでございます。
職員、車両には大きな影響はないかと考えておりますが、移設する場合は職員、車両等については、管内状況を勘案し、また全体のバランスを考慮して、総合的に 検討していきたいと考えております。
以上でございます。

【3回目】

中原秀文 それぞれ御答弁をいただきました。
職員及び車両の配置に関しましては、御答弁から基本的な内容について理解をさせていただきました。
高階分署と大東分署の移転に関しましては、局長から現在の配置場所は幹線道路へのアクセス要件は考慮されていないが、建てかえに際しては幹線道路へのアクセス、その他管内状況も踏まえて移転も含め検討したいという趣旨の御答弁をいただきました。
この二つの分署は先ほども申し上げましたが、昭和四十七年と昭和五十四年の建築の建物であり、早期に対応を検討すべきであると考えます。ある程度、期限を区切って検討を進めるべきだと考えますが、消防組合としての考えを改めてお伺いいたします。
今回は、川越市内のことでもありますので、風間副管理者に御答弁をいただければと思います。
以上、三回目といたします。

風間清司副管理者 高階分署と大東分署についてのお尋ねでございます。
移設整備につきましては、当面は消防局庁舎の建設が優先的な考え方と認識しております。したがいまして、高階分署及び大東分署の移転等につきましては、消防局庁舎の建設が終了した後、検討してまいりたいと考えていますので、御理解を賜りたいと存じます。
以上でございます。

中原ひでふみ
川越市議会議員
川越市議会副議長 川越地区消防組合議会議長 議会運営委員長 総務財政常任委員長 などを歴任