川越市議会議員

中原ひでふみ

HIDEFUMI NAKAHARA

一般質問(2023年3月議会)

(川越市議会 令和5年第1回(3月)定例会)

川越駅西口周辺地区の諸課題について(パート2)

【1回目】

中原秀文議員 議長から発言の許可をいただきましたので、通告しております川越駅西口周辺地区の諸課題について(パート2)を一般質問させていただきます。
 私は一昨年の令和三年九月議会で、川越駅西口周辺地区の諸課題についてと題し一般質問をさせていただきました。それからほぼ一年半の歳月が経過しましたので、その後の進捗や対応の状況について確認をさせていただきたいと思っております。  一昨年も申し上げましたように、川越駅西口は、平成二十六年三月に現在の歩行者用デッキが整備され、平成二十七年三月にはウェスタ川越が供用を開始、また令和二年六月にはユープレイスがオープンし、それに合わせて歩行者用デッキの延伸も図られたことなどから、川越駅西口は近年、にぎわいを創出され、活気が出てきているように感じております。この三年間のコロナ禍でにぎわいが停滞している感のある時期もありましたが、最近では以前のにぎわいも回復傾向にあるのではないかと感じております。開発が進むことで、市民の皆さんにとっての利便性が向上することはすばらしいことですが、一方で、地域にとっては幾つかの課題が生じていることも忘れてはならないということも前回申し上げております。
 それらの課題解決に向けた答弁の内容を踏まえ、進捗状況や現在の状況を確認させていただければと思い、今回、パート2として通告をさせていただいた次第であります。
 それでは質問をさせていただきたいと思います。

 まず、ユープレイスの状況について伺います。
 前回の質問に対する御答弁では、新型コロナウイルス感染症による緊急事態宣言等の影響により増減はあるものの事業者が事業実施前に想定した人数を上回る利用者の利用があり、また、川越市民サービスステーションも多くの市民が利用され、新たなにぎわい創出の効果は一定程度表れているとの考えが示されました。
 最近、ユープレイス一階の店舗が撤退をされたようですが、ユープレイスのその後の状況について、サービスステーションの状況も含め一回目の第一点目としてお伺いできればと思います。

 次に、送迎バス等の路上駐車とそれに伴う安全対策について伺いたいと思います。
 前回の質問に対しては、ユープレイス前の乗降場の整備などにより安全な運行ができるよう努めているところであり、今後は暫定利用の乗降場の適正な配置等についてさらに検討を進めるとともに、交通を妨げるような路上駐車等に対しては、引き続き川越送迎バス協議会も含め、関係機関と協議をしていきたいと考えているという趣旨の御答弁だったかと思います。その後、暫定利用乗降場の適正な配置等について、どのような検討がなされてきているのか。また、協議会を含めた関係機関との協議の状況について、第二点目としてお伺いいたします。

 次に、駅前広場の一般車乗降場を起因とする周辺道路の渋滞対策について伺います。
 前回は、特に雨の日には、川越駅西口デッキ下の一般車乗降場の混雑を起因とし、周辺道路で渋滞が発生していることを申し上げ、その対策についてお伺いしたところ、対策として一般車乗降場において長時間の駐停車を行わないよう標示を出し、注意喚起を行っているが、今後もより認知しやすい形での注意喚起などの対策を検討したいとの御答弁だったかと記憶いたしております。周辺道路への影響の現状並びに注意喚起の対策の検討状況について、第三点目として確認をさせていただければと思います。

 次に、市道一六四五号線交差点の安全対策について伺います。
 この交差点は、ウェスタ川越北側交差点のすぐ東側にある交差点なのですが、これまであったユープレイスからウェスタ川越へ向かう南大塚線と並行する東側の動線の遮断により発生しているこの交差点を横断される方々の安全対策についてお伺いしたところ、信号機のあるウェスタ川越前交差点を通行するよう誘導するなど安全対策を図っているが、今後も都市計画道路川越所沢線の整備に併せ、将来的に必要な安全対策について検討していきたいとの御答弁でした。
 都市計画道路川越所沢線の事業も進捗している中、市道一六四五号線交差点の安全対策の検討状況について、第四点目としてお伺いいたします。

 次に、ウェスタ川越の状況について伺います。
 前回の御答弁では、一年半前の状況として、現在は交流広場では飲食を伴う大規模なものが多いため開催を控えているが、大ホールや多目的ホールでのコンサートや展示会等については、コロナ禍前の約六割程度まで回復してきており、アフターコロナの施策については、市民に足を運んでもらえるような取組を指定管理業者と協議をしていきたいとのことでした。
 マスクの着用についての考え方も刻々と変化する中、にぎわい回復のため、市民に足を運んでもらえるような取組として、どのような検討がなされてきているのか、第五点目としてお伺いいたします。

 次に、一般車両の路上駐車の対策等についてお伺いいたします。
 前回も申し上げましたが、川越駅西口周辺では、特に夕刻から夜の九時頃まで、一般車両の路上駐車が見受けられ、その対応策について伺ったところ、路上駐車の取締りは川越警察署の所管であり、川越駅西口周辺は放置車両等を取り締まる最重点地区と定め、路上駐車の取締りを実施しており、市としては路上駐車禁止の注意看板を設置するなどして、一般車両の路上駐車の防止を図っていきたいとの考えが示されました。その後の路上駐車と看板の設置状況について、第六点目としてお伺いいたします。

 次は、踏切への歩道橋設置についてです。
 前回も申し上げましたが、川越駅西口地区には、踏切を渡って通学している児童数が多い現状にあります。新宿町二丁目の踏切において、朝の通学時は通勤通学時間帯と重なるため、何回もこの踏切を待たなければならないことは、さきの議員の質問の中でも指摘があり、写真も示されましたが、この踏切は電車が接近し、遮断機が下りる際、遮断機から先の遮断機までの距離が長く、特に低学年の児童が渡る際、遮断機か下り切るまでに渡り切れないこともあり、この状況を歴代の保護者の方々が大変憂慮されてきているところであります。
 前回、歩道橋の設置についてお伺いしたころ、歩道橋を設置する場合、残る道路幅員が狭くなることなどから歩道橋の設置は難しいが、踏切周辺の土地利用や通学の状況を注視し、設置の可能性の検討も必要と考えるとのことでした。
 御答弁の内容から、歩道橋設置については長い期間を要することになるということは認識していますが、継続的かつ頻繁に、地域の保護者の方々から心配の声が私のところにも届いている現状を踏まえまして、悲劇的で悔やまれる事故が起きる前に、何らかの対策が必要なのではないでしょうか。そこで、通学路となっている新宿町二丁目の踏切の安全対策として、市は様々な施策を講じるべきではないかと考えますが、市の考えを第七点目としてお伺いできればと思います。

 次に、県道川越北環状線の四車線化の進捗状況について伺います。
 前回の質問に対する御答弁の中でも、今後は地元説明会の実施や詳細設計などを行っていくと県から伺っていると、事業が進捗しているということを確認をさせていただいております。北環状線は、川越駅西口地区周辺の多くの方々も利用されている道路ですので、その四車線化には多くの期待を寄せられていると認識いたしておりますが、その後の進捗状況を分かる範囲で結構ですので、第八点目としてお伺いできればと思います。

 次に、ムクドリ対策について伺います。
 前回の質問に対する御答弁から、ムクドリ対策については毎年実施しており、引き続き追い払い作業を実施していくとのことでした。川越駅西口周辺地区の皆さんからも、毎年、ムクドリを追い払っていただき感謝しているという旨の声が私のところにも届いております。この場を借りてお礼を申し上げたいと思います。
 ただ、ムクドリは、一カ所から追い払うと、群れで別の場所へ移動するという習性があることから、川越駅西口地区から追い払ったムクドリは、ほかの地区に移動しているのではないかと推察いたします。そのようなことからも、それぞれの場所で対策を講じなければならない状況なのではないかと考えます。
 ムクドリは、鳥獣保護法により保護されているため、根本的な解決は難しいということは認識しておりますが、市だけでの対応には限界があると思いますので、過去に他の議員からも、市民への機器の貸出しについての提案がありましたが、自治会などに機器を貸出しして追い払いを実施することも検討すべきではないかと考えますが、市としての今後の対策についての考えを第九点目としてお伺いしたいと思います。

 前回は川越地方庁舎跡地利活用の検討状況についてもお伺いをいたしました。今議会の我が会派の中野議員の予算質疑の中で、令和八年度から令和十八年度までの十年間は、防災機能を有する広場として利用するということ、また、その後の活用に関しては、当該用地は川越駅周辺に位置する貴重な財産であると認識されていることや、継続的に検討されるということも確認をさせていただきましたので、その後の検討状況につきましては、また改めて確認をさせていただきたいと思います。

 一回目の最後に、一体的な土地利用による新たな公園整備手法について伺います。
 これまでも何度も申し上げていますが、川越駅西口周辺のような中心市街地では、新たな土地の確保が難しいため、行政資産の立体的な土地活用が求められているのではないかと考えます。そのことを踏まえ、前回、中央通り線における立体道路制度の活用について伺い、御答弁から、立体道路制度は平成元年に創設された道路と建築物等との一体的整備の実現する制度であり、和光市の東京外かく環状道路や港区の環状二号線、虎ノ門ヒルズなどで活用され、道路の上下空間に建物や緑地などを整備した事例があり、中央道り線も既成市街地での整備となることから、制度内容や先行事例等の調査研究を進めるとの考えが示されました。その後の調査研究状況について、第十点目としてお伺いいたしまして一回目といたします。

笠嶋七生都市計画部長 御答弁申し上げます。
ユープレイスのその後の利用状況についてでございます。
 まず、事務所、店舗等の利用者数でございますが、事業者からの報告によりますと、令和三年度中は新型コロナウイルス感染症による影響が見られたものの、令和四年十月には利用者数は銀行利用者数を除き約十七万四千人と過去最高を記録するなど、令和四年度各月とも前年同月比で増加して推移しております。
 また、各種イベントにつきましても、令和三年度は計十五回の実施で約一万二千五百人、令和四年度は一月までに計十二回の実施で約一万千五百人を集客しております。
 なお、ユープレイス一階の店舗の撤退につきましては、市としては撤退理由を把握しておりませんが、新たなテナントと入居について調整が進められているところと承知しております。

 続きまして、川越市民サービスステーションの利用状況でございますが、令和三年度は福祉総合相談窓口の窓口相談実績が約六千五百件、川越しごと支援センターの利用実績が約九千五百件、川越駅西口連絡所の窓口取扱い件数が約十二万三千五百件となっており、開設以降、利用者数は増加傾向で推移するなど、ユープレイスにつきましては、市民の利便性向上、地域の活性化、新たなにぎわいの創出に引き続き寄与しているものと考えております。

 次に、暫定利用乗降場の適正な配置に係る検討状況についてでございます。
 現在、川越駅西口における送迎バス等の乗降場につきましては、ユープレイス前に整備した乗降場をはじめ、暫定的に利用している二カ所を含めた計七カ所の乗降場において、送迎バス事業所等で構成する川越送迎バス協議会と協定を結び運用するとともに、朝のピーク時については、ウェスタ川越の大型車駐車場をバスの待機場所として貸出し、送迎バス等のスムーズな乗降及び路上での駐車等が発生しないよう運用しているところでございます。
 暫定利用の乗降場につきましては、川越送迎バス協議会自身での乗降場所の確保や乗降場の数を減らした場合のダイヤ検討などを依頼し、協議も行いましたが、新たな場所の確保は難しく、乗降場を減らした場合には、朝のピーク時に処理し切れず、バス及びバス利用者があふれることが懸念されるなど、現状、具体的な進展はございませんが、今後、川越駅西口周辺整備を進めていく中で、適地についても併せて検討してまいりたいと考えております。

 次に、駅前広場一般車乗降場の混雑に起因する周辺道路への影響と対策についてでございます。
 周辺道路への影響につきましては、御指摘のとおり、雨の日や朝夕の通勤通学のピーク時間帯において、一時的に渋滞が発生する傾向があり、一般車乗降場における送迎車両における混雑もその原因の一つであると認識しております。
 前回の御質問からこれまでの間は、コロナ禍ということもあり、混雑状況も比較的落ち着いていたと認識しておりますが、今後、改めて混雑等の状況を見ながら、より認知しやすい形での注意喚起を検討してまいりたいと考えております。

 次に、市道一六四五号線の交差点の安全対策の検討状況についてでございます。
 当該交差点の安全対策につきましては、今後、都市計画道路川越所沢線の道路築造工事着手に当たり、警察と行うこととなる道路構造や路面標示等に関する協議の中で具体的な対応策を検討し、実施してまいります。

 最後に、中央通線整備における立体道路制度活用に係る調査研究状況についてでございます。
 これまで立体道路制度につきましては、適用要件や必要となる道路法、都市計画法等の手続に加えて、先行事例について調査を実施してまいりました。この中で先行事例においては、建築物に付随する緑地を除き、当該制度を活用して公園のみを整備した事例はなく、そうした場合の適用方法については引き続き調査研究を進めていく必要があるものと認識しております。
 以上でございます。

宮嵜有子文化スポーツ部長 御答弁申し上げます。
 ウェスタ川越におけるにぎわい回復のための取組についてでございます。
 令和三年度にウェスタ川越で開催予定の本市イベントにつきましては、新型コロナウイルス感染症の影響で中止や延期を余儀なくされました。しかしながら、令和四年度につきましては、コロナ禍にある中でも、川越市市制施行百周年記念式典や二音大クラシックコンサート等のホールを利用した本市事業など、多くのイベントについて感染症対策を講じた上で開催いたしました。大ホールや多目的ホールのコンサートや展示会等の利用につきましては、令和四年十二月時点で、コロナ禍前の約九五%程度まで回復しております。また交流広場では、にぎわいマルシェ、KAWAGOEエンタメフェスタなど、飲食を伴うイベントなどを徐々に開催しており、にぎわいが戻りつつあると認識しております。
 今後につきましても、新型コロナウイルス感染症の収束は見えない現状ではありますが、にぎわいの回復に向けて市民の皆様に安心して足を運んでいただけるよう指定管理者と連携し、感染症対策の徹底とイベント情報等の広報強化に引き続き努めてまいりたいと考えております。
 以上でございます。

市ノ川千明市民部長 御答弁申し上げます。
 川越駅西口周辺における路上駐車の現況と路上駐車禁止の看板設置についてでございます。
 まず、路上駐車の現況についてでございますが、川越駅西口周辺は、川越警察署が路上駐車の交通取締りの最重点地域と指定しており、川越警察署による取締りが実施されております。また、路上駐車の取締り件数についてでございますが、川越警察署に確認したところ、件数についての公表はしていないとのことでございます。

 次に、路上駐車禁止の看板設置についてでございますが、より効果が見込まれる看板設置場所の選定に時間を要しており、現在、設置には至っておりませんが、今後、できるだけ早い時期に設置してまいりたいと考えております。

 次に、新宿町二丁目の通学路となっている踏切の安全対策についてでございます。
 当該踏切につきましては、横断距離が長く、通学する小学生が渡り切るのに時間を要している状況となっております。特に通勤時間帯におきましては、踏切の遮断機が頻繁に昇降することで、児童の安全な通学に支障が出ることも想定されますので、市といたしましては、こうした現況を踏まえ、児童が安全に通学できるよう学校、保護者、地域と連携しながら対応について検討してまいりたいと考えております。
 以上でございます。

野口幸範建設部長 御答弁申し上げます。
 川越北環状線の四車線化事業についてでございます。
 県道川越北環状線のうち、現在二車線で供用している県道川越日高線小室交差点から国道一六号脇田新町交差点までの約一・二キロメートル区間では、交通の集中により慢性的な渋滞が発生している状況でございます。この区間の四車線化につきましては、これまでに県により道路設計や路線測量などが進められてきたところでございます。現在の進捗状況について、川越県土整備事務所に確認しましたところ、本年二月に国から都市計画事業の認可を取得した。今後は事業に必要な用地の取得に向け、三月初旬に関係権利者を対象とした説明会を行い、用地測量に着手する予定であると伺っております。本市といたしましても、引き続き県と連携し、事業の推進が図られるよう努めてまいります。
 以上でございます。

高橋宗人環境部長 御答弁申し上げます。
 今後のムクドリ対策についてでございます。
 川越駅周辺におけるムクドリ対策につきましては、専用機材を使用した追い払いが一定の効果があることから、引き続き機材による追い払いを実施してまいります。
 なお、追い払いによりムクドリが別の場所へ移動することにつきましては、一時的に移動したものと推察されますので、周辺の現地確認を行うなど、現況把握に努めてまいります。
 また、今後、ムクドリ被害の対策を自主的に行う自治会等へ向けた専用機材等の貸出しにつきましても、他市等の事例を参考にしながら検討してまいります。
 以上でございます。

【2回目】

中原秀文議員 一回目の質問に対し、それぞれ御答弁をいただきました。
 ユープレイスにつきましては、その後も利用者数が過去最高を記録するなど、にぎわいが回復している状況であることに加え、川越市民サービスステーションの利用も増加傾向に推移しているということを理解させていただきました。
 送迎バス等の暫定利用の乗降場の対応については、具体的な進展は見られないということを確認させていただきました。今後、都市計画道路の川越所沢線や中央通り線の事業が進められていくものと認識しておりますが、これらの事業を進める中で、バスの乗降場の整備も含め検討すべきと考えますので、この点は申し上げておきたいと思います。
 駅前広場の一般車乗降場の混雑に起因する周辺道路の渋滞については御認識していただいているようですので、御答弁いただきました、より認知しやすい形での注意喚起の検討をしっかりとされ、対策を講じていただければと思います。
 市道一六四五号線交差点の安全対策については、都市計画道路川越所沢線の事業を進める中での警察との協議で、具体的な対応策を検討されるとのことでしたが、交差点の安全性とこれまでの回遊性が担保されるような検討を進めていただきたいと思います。
 ウェスタ川越のにぎわい回復に関する御答弁では、大ホールや多目的ホールの利用については、コロナ禍前の約九五%程度まで回復し、にぎわいが戻りつつあることを理解させていただきました。ユープレイスやウェスタ川越は、多くの市民が利用する施設であると認識しておりますので、引き続き感染症対策の徹底を図りつつ、にぎわいの創出のため努力を続けていただきたいと思います。
 川越駅西口周辺の路上駐車禁止の看板設置に関する御答弁では、設置場所の選定に時間を要しているが、できるだけ早い時期に設置をしたいとの考えが示されましたので、着実かつ的確な看板設置をお願いたします。
 新宿町二丁目の踏切の安全対策については、児童の安全な通学に支障が出ることも想定していただいているということを理解させていただきました。将来を担う大切な子供たちの安全を守ることは、私たち大人の大変重要な務めでもあり、責任を持って取り組んでいかなくてはならないものと私自身も感じております。ぜひとも児童が安全に通学できるよう、学校、保護者、地域と連携しながら対応について検討していただき、早期に対策を講じていただければと思います。
 北環状線の四車線化に関する御答弁から、本年三月初旬には説明会を実施される予定とのことでしたので、順調に事業が進められているものと理解をさせていただきました。引き続き県と連携し、事業の着実な進捗に努めていただければと思います。
 ムクドリに関する御答弁では、今後、自治会などへの専用機材の貸出しも検討していただけるとのことですので、対象地域の自治会などともよく協議をしていただき、検討を進めていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
 立体道路制度の利活用に関する御答弁から、当該制度を活用した公園整備のみの事例はないことは理解をさせていただきました。これまでも申し上げてきましたが、川越駅西口周辺では、毎年のように新しいマンションが建ち、新たな住民の増加や高齢化が進んでいることからも、身近な場所にグラウンドゴルフなどの簡単な運動ができるような広場を整備することは、地域の皆さんが生き生きと生きがいを持って暮らせる環境をつくるためにも必要なことだと思いますので、引き続きしっかりと調査研究を進めていただければと思います。

 それでは、二回目の質問をさせていただきます。
 新宿二丁目の踏切の安全対策については、先ほど述べさせていただきましたが、この踏切に通ずる新宿二丁目の五差路の交差点を通過する自転車が通学中の児童と接触することを憂慮しているという声も、保護者の方々から私のところにも届いております。また、脇田本町交差点、ここは歩車分離信号の交差点なのですが、この交差点では自転車が下車せず乗車したまま横断歩道を通過するため、通学中の児童が危険な状況に遭遇することがあり、一度、児童が自転車とぶつかったことがあるということも保護者の方から伺っております。本川越駅の歩車分離信号の交差点のように、この交差点の信号と連動したスピーカーから、自転車は降りて渡りましょうといったアナウンスはできないのかと要望させていただいておりますが、いまだ実現に至っていない状況にあります。これら二つの五差路で児童が大きな事故に遭う前に対策が必要だと考えますが、二回目の第一点目として、通学路となっている脇田本町及び新宿二丁目の五差路の交差点を通過する自転車に対する安全対策についての市の考えについてお伺いいたします。

 ユープレイスがオープンして、ユープレイス前の歩道から直接デッキにつながる階段ができ、またエスカレーターも設置されたことで、とても便利になったと地域の方々もとても喜んでいるようです。ただ一方で、このユープレイス前の歩道は、児童の通学路にもなっており、通学時間帯は通勤通学の方や送迎バスを待たれている方々でごった返しており、通学中の児童を心配する保護者の方から何らかの対応をしていただけないかという声が届いております。
 私は、川越駅周辺対策特別委員会で、ユープレイス前の歩道の人の流れを整理するための矢印や色分けの提案をさせていただき、色分けは実施をしていただいたのですが、通行される方々には歩道が分離されているという認識は薄く、通行が整理されるまでには至っていないというのが実情であります。また、いまだに保護者の方々からこのような要望が届いていることからも、改めて何らかの対策が必要だということを強く感じた次第であります。
 第二点目として、ユープレイス前の通学路に対する安全対策についての市の考えをお伺いいたします。

 前回の一般質問で、川越駅西口周辺地区の都市開発の現状とポテンシャルについて伺い、この地区は企業の新社屋の進出やマンション開発による居住誘導も進みつつあり、都心核として非常にポテンシャルが高いと考える。一方このエリアは駅周辺の交通渋滞や歩行者、自転車の安全確保に課題があり、ポテンシャルに対する都市基盤の整備はいまだ十分ではないと認識しているとされ、このエリアの都市基盤整備の在り方と展望について、道路ネットワークの整備や地方庁舎跡地の利活用方策の検討などを進め、都市基盤を強化することでさらなる民間投資を呼び込み、都市機能の集約につながるよう、ひいては埼玉県南西部地域の拠点として発展していくよう取り組んでいくとの考えが示されました。
 最も重要なことは、このエリアを利用される皆さんの安全確保であり、また、この地域に住む方が、シニアになっても生きがいを持って生活できることなのではないかと私は考えます。
 最後に、第三点目として、このエリアの安全確保と、この地域に住むシニアの方々に生きがいを持って生活していただくための都市基盤整備の在り方について市の考えをお伺いし、二回目といたします。

市ノ川千明市民部長 御答弁申し上げます。
 通学路となっている脇田本町及び新宿町二丁目の五差路の交差点を通過する自転車に対する安全対策についてでございます。
 まず、脇田本町の五差路の安全対策といたしましては、既に自転車に対する注意喚起の音声案内についての要望を、埼玉県公安委員会の窓口である川越警察署に伝えておりますが、実施には至っておりませんので、引き続き川越警察署に要望してまいります。
 また、当該交差点における歩行者の安全確保をするため、さらなる安全対策として自転車に対する注意喚起の看板を設置してまいります。

 次に、新宿町二丁目の五差路の安全対策につきましても、自転車に対する注意喚起の看板の設置など必要な対策を行ってまいります。

 次に、ユープレイス前の通学路における安全対策についてでございます。
 現状において、通学路として指定されている当該歩道につきましては、歩行者が歩くための場所であり、歩道内には通行区分がないため、歩道上に歩行者の通行を区分するため路面標示などを設置することは難しいものと考えております。しかしながら、児童が安全に通学することは重要なことと認識しておりますので、通学路となっている当該歩道に必要な対策を検討してまいります。
 以上でございます。

笠嶋七生都市計画部長 御答弁申し上げます。
 ユープレイス前の通学路における安全対策についてでございます。
 ユープレイス前における送迎バスの乗車待ちにつきましては、運行事業者等で組織する川越送迎バス協議会と乗降場の管理に関する協定を結び、通学する児童をはじめ、一般歩行者の妨げにならないよう、協議会において、バス利用者に対しユープレイス広場内での待機や道路側への整列について周知するとともに、誘導及び整列指導員を配置して、適宜指導を行っているところでございます。
 今後も乗車待ちにおける待機、整列の徹底につきましては、登校する児童への配慮も含め、継続して協議会に依頼してまいります。

 次に、川越駅西口周辺地区を利用される方々の安全を確保し、地域に住まわれるシニアの方々が生きがいを持って生活できる都市基盤整備の在り方についてでございます。
 まず、地域を利用される方々の安全確保の観点からは、災害時の避難場所として機能するオープンスペースの確保、そこへの避難路や緊急輸送道路として機能する道路ネットワークの整備などが重要であると考えております。
 また、シニアの方々を含め、住民の方々が生きがいを持てる生活環境の実現という観点からは、多世代が集い憩う公園や広場、そこへ快適にアクセスできるウォーカブルな歩行空間の整備などが重要であると考えております。
 これらの観点から、災害時は避難場所や避難路、緊急輸送道路として機能し、平時は多世代が集い憩う広場や、歩きやすい、または歩きたくなる歩行空間として機能する(仮称)新宿町一丁目広場と、都市計画道路川越所沢線等の道路ネットワークの整備に取り組んでいるところでございます。
 今後もこの地区の安全確保と生きがいの持てる生活環境の実現に向け努めてまいります。
 以上でございます。

【3回目】

中原秀文議員 それぞれ御答弁をいただきました。
 川越駅西口周辺地区の安全確保の重要性に関しましては、改めて御認識いただいたものと考えます。特に、子供たちの通学路の安全対策に関しましては、御答弁いただきました施策も含め、しっかりと取り組んでいただきたいと思います。
 また、シニアの方々を含め、この地域の方々が生きがいを持てる生活環境の整備については、(仮称)新宿町一丁目広場とされているようですが、十年間は暫定的に防災機能を備えた広場とする予定の地方庁舎跡地の整備や、国土交通省が推進するウォーカブルなまちづくり、すなわち居心地がよく歩きたくなるまちづくりを目指し、広場と道路ネットワークの整備に取り組むという趣旨の御答弁だったかと思います。
 中心市街地において、新たな土地の確保は難しく、道路も含めた市が所有する限られた土地の立体的な利活用が必要なのではないかということは何度も申し上げておりますが、そのことも含め、地域の人口動向も把握しつつ、長期にわたり地域の住民の方々が生きがいを持って生活できる、また子供たちが安全に安心して遊びや学びができる環境の整備に努めることは、行政としての大切な役割の一つなのではないでしょうか。
 これらのことも踏まえ、ぜひとも川越駅西口周辺地区を利用される方々や地域の住民の方々が、将来にわたって希望の持てるまちづくりに取り組んでいただきたいということを申し上げ、私の一般質問といたします。

中原ひでふみ
川越市議会議員
川越市議会副議長 川越地区消防組合議会議長 議会運営委員長 総務財政常任委員長 などを歴任