川越市議会議員

中原ひでふみ

HIDEFUMI NAKAHARA

中原ひでふみレポート第34号

~人生における行政との関りについて~

令和4年12月議会一般質問

 令和4年12月議会で「人生における行政との関りについて」と題し一般質問を行いました。
 私は、令和4年9月に還暦を迎え、さらに、ここ数年の間に娘が大学を卒業し、就職、そして結婚、孫の誕生と人生の大きな節目、いわゆるライフイベントを立て続けに経験させていただきました。また、多様化する世相の中で市民の皆さんにおいても人生の節目におけるライフイベントやライフステージにおいて行政(役所)との関りが、今後より一層強くなっていくのではないかと感じております。
 特に子育て世代やシニア世代においての行政との関りが強いことに鑑み、母子福祉や高齢者福祉などの経費すなわち民生費を平成元年度と令和3年度で比較してみたところ、割合では3倍、金額では7倍になっていることを図①のように示し、この変化について市はどのように捉えているかを確認したところ、図②のような、老年人口増加に伴う医療介護への支出増や子育てにかかる経済的負担の軽減のための処置などによるものであることを改めて確認させていただきました。

中原ひでふみレポート民生費 中原ひでふみレポートライフステージ

シニアに生きがいを!

 日々の生活の中でどのようなときに「生きがいを」感じるかについて、私の住んでいる地域のシニアの方に尋ねたところ「グランドゴルフなど、身近な場所で体を動かし、仲間と語り合えているときに生きがいを感じる。」という答でした。生きがいづくりのためには、身近な場所に仲間と活動できるサークルなどがあることがとても重要であると改めて感じました。
 私は、これまで幾度となく老年期にも「生きがい」をもって生きることが、健康寿命の延伸にもつながり、ひいては医療費や民生費を抑制し「財源の確保」にも繋がるのではないかと訴え、定年までの数年前から定年後すなわちライフステージの壮年期後期から老年期にかけて、シニアの方々が「生きがい」を持ってもらうための施策として、それぞれの人の「生きがい」を探すための図③のようなサポート窓口「(仮称)ハッピーライフ窓口」の設置の必要性を提案してきております。今議会で、その進捗状況を確認したところ、私の提案が受け入れられ、限定的な情報ではあるものの公民館や老人クラブなどの活動情報を一元化し窓口において一覧表を提供しているところであり、今年度中にはホームページでの情報提供を進め、さらなる情報の充実にも努めるとの回答を得ました。各地域には、多種多様なサークルが存在するわけですが、これらの情報を出来得る限り収集し、「提供する情報」の充実に努めてもらうよう引き続き努力して参ります。

中原ひでふみレポート・ハッピーライフ窓口

子どもたちに夢を!

 私は、ライフステージの学童期、青年期に持つ「夢」は人生に大きな影響を与えるものであり、「夢」をテーマにした弁論大会や討論会、絵画など子どもたちが自分の夢を持つことについて考える機会を設けてあげることで、夢を持つことで育まれる「人生を生き抜く力」が湧いてくることを感じてもらうことにも繋がるのではないかと考え、今回、「夢」を持ち育てるために必要な取り組みを教育委員会に確認しました。
 教育長から「自らの人生を切り拓いていくためには、夢や目標を持つことが大切であり、これからの時代の子どもたちは、急激に変化する社会を生き抜いて行かなくてはならず、子どもたち一人ひとりの自己有用感や自己肯定感、自立心を培うことが求められる。子どもたち自身が現代社会における様々な課題について関心をもつことで、将来の自らの進むべき道の選択が広がる。」と、夢を持ち育てることの重要性と取り組みに関する見解が示されました。このことも踏まえ、今後も子どもたちや若者が夢を持ち育てるための施策の充実に努めて参ります。

断水への備えは大丈夫?

令和4年9月議会一般質問

 私は令和3年12月議会で市内の浸水想定区域は市内全域の5割程度であり、居住誘導区域では3割強であることを確認しました。
 そのことを踏まえ、令和4年9月議会の一般質問で市内にある受・浄水場8機場の内、浸水想定区域にある施設を確認したところ、伊佐沼ならびに仙波浄水場が浸水想定区域内にあることがわかりました。加えて、これらの浄水場の浸水被害により断水が発生する可能性があることも確認しました。
 マンション等の共同住宅においても上下水道局の管理下に無い設備の故障などにより断水が起こる可能性があることも併せて確認しました。
 どのように断水が発生するかも含め、いつ起きるかわからない断水への備えについて、上下水道局のホームページや「上下水道局だより」などで市民に周知すべきと提案したところ、上下水道局から「近年全国各地で台風や大雨のほか震度5以上の地震も発生するなど、災害への備えや対策は喫緊の課題として上下水道局でも施設の耐震化や耐水化への取組を実施している。災害などに起因する断水の対策は、日頃からの備えが大変重要なことと認識している。具体的には日頃から風呂の残り湯を浴槽にためておくなどしてトイレの水などに使用することや、飲料水用としてペットボトルの水などを数本保管することは有効な手段と考えている。また、受水槽設備などを設置しているマンションなどでは、設備の故障による断水が生じる可能性もあることから施設の管理会社においてふだんから断水などが発生しないよう定期的に受水槽設備などの点検を実施していただき、あわせて、住人に対して緊急時の連絡先などの周知も大切だと考えている。いずれにしても、上下水道局としては、これらの対策について、議員提案のようにホームページや上下水道局だよりなどを活用し、広く市民の方々へ周知していきたいと考えている。」との答弁があり、早速、上下水道局のホームページ(川越市トップページ→くらし→上下水道局→お客様へ→お知らせ→断水に備えましょう)に掲載されました。
 近く「上下水道だより」にも掲載される予定です。(既に掲載されました。)

52%が川越都民

78,963人(市外勤務者)/152,500人(納税義務者183,404人の内回答のあった数)

中原ひでふみレポート川越都民

子育て世代へのサービスの充実を!

 川越に住んでいながら川越市外に勤務されている方を埼玉都民という造語に倣って川越都民と呼ばせていただき、数値情報や行政サービスの実態などについて質問をさせていただきました。
 川越都民の数を確認したところ、平成27年の国勢調査で個人市民税の納税義務者から従業地の回答があった152,500人のうち市外勤務者は78,963人であり、その割合は51.78%でした。
 令和4年度の課税額にこの割合を乗じてみますと川越都民の課税額は約115億円と推計され、何とこの数値は、予算の約10%、市税の約20%、そして個人市民税では52%を占めることになるわけです。これだけの納税額の納税者へのサービスの充実に努めることは当然のことであり、行政サービスの更なる充実を求めるべきと考え、一般質問をさせていただいた次第です。
 2014年(平成26年)9月議会の一般質問で川越都民に対してのサービスの充実、なかでも子育て世代への対策の重要性を求め、市からは、「川越市外に勤務されている方も含めた子育て世帯の方々のニーズを的確に把握し、子育て施策の充実に努めて参ります。」との答弁があり、令和3年7月、本川越駅周辺に「子育て安心施設すくすくかわごえ」がオープンしたことで、私の提案も受け入れられ、川越都民に対する行政サービスの充実が一歩前進したのではないかと感じております。
 今回の一般質問では、「すくすくかわごえ」のような施設が川越駅周辺にも必要なのではないかと提案したところ、「川越駅周辺において必要とされる子育て支援の在り方や求められる機能について調査研究して参りたい。」との答弁がありました。しっかりと調査研究し、更なるサービスの充実に努めてもらうためにも、引き続き注視して参ります。
 また、定年後の生きがいづくりのサポートなど、川越都民への更なるサービスの充実について市の考えを問うたところ、「議員ご指摘の川越都民に対する行政サービスは、市民の利便性や生きがいづくりなど、川越都民にとどまらず、広く市民に対する行政サービスの充実・向上へ繋がるものと考えられます。本市行政サービスのより一層の充実向上を図るため、しっかりと部署間の連携を図り、さらなる市政の向上に努めて参ります。」と前向きな答弁でした。今後も川越都民へのサービス充実のためにも努力を重ねて参ります。

中原ひでふみ
川越市議会議員
川越市議会副議長 川越地区消防組合議会議長 議会運営委員長 総務財政常任委員長 などを歴任