サロン・ド・ナカハラvol.5(2012年[平成24年]8月発行)
今回の一般質問では、昨年の質問に対する答弁の進捗状況を確認いたしました。
川越市の情報化政策
専門実務経験知識を活かし、相当突っ込んで、状況確認を行いました。縦割り組織の弊害が原因となり、情報化が根本的に推進されたとは思えない結果でした。
再度、確認をし、総務部長から、根幹的解決策として「副市長をトップとする横断的組織形態で業務効率を伴う情報化政策の促進を行う」との答弁を頂きました。
西部地域開発
現状は、民間にぎわい施設の運営管理事業者を決定し、施設は設計段階の工程にあることを確認しました。
想定されるテナントの業種は「食品販売・レストラン・フィットネス・クリニック・保育所など」で、平成26年10月オープンを目指し計画遂行されることを確認しました。
また、観光活性化や市民利便性向上の観点から2社の民間バス事業社に対する民間にぎわい施設までのルート延長設定の協議を提案し、都市計画部長による承諾の答弁を頂きました。
6月議会で表題についての質疑に立ちました。 質疑では、県との協同で遂行する「西部地域振興ふれあい拠点施設」の協定を締結するにあたり、その疑問点などを事前にクリアにするための問答が展開されました。
総事業費川越市負担96億円は有益か?
総事業費の6割、96億円を川越市が負担する大規模事業であり、「箱物行政」と批判されぬ為にも、まずはこの事業の趣旨を明らかにし、文化、産業、市民活動の3領域で振興・促進を目的とする旨を導き引きだしました。
評価結果を測定する視点も網羅し、するどく追及いたしました。同時に、建設時の防音・環境対策、開業後本施設の防災拠点機能、周辺地域における安全で利便性に富んだ交通機能についてなどに及び、確実で堅実な答弁を得ました。
今後の方向性
総じて方向性には問題はなく、この事業は推進されて行くであろうと実感いたしました。 箱物を運営するために最も重要なことは、その仕組みやノウハウの活用であり、これからの川越発展のためのキーポイントになり得る事と確信し、今後もより一層注視して参ります。
学童保育室移転、補正予算等について質疑を行いました。高階南学童保育室の学校内移転をもって全32の学童保育室が学校の敷地内に設置されることになります。
※質疑:質疑(しつぎ)とは、議会の本会議や委員会の議事手続において討論や表決に入る前に当該事件について議員が口頭で提案者等に対して説明や所見を求め疑義を質すこと。
先日の「デイリーニュースJCN関東県西版」のニュースで、埼玉県における振り込め詐欺の内約6分の1が川越市の被害額であることを知りました。川越警察署に確認したところ県の被害総額は5億5554万円、内川越市が8430万円※で、この額は県内ワースト1位とのことでした。
詐欺の種類も多種多様化しているようで、オレオレ詐欺、還付金詐欺、架空請求詐欺、融資保証金詐欺など多岐に渡った被害が出ており、警察・行政共にこれまで懸命に対策をおこなっています。テレビ報道でも、引き出すお金の使い道として「リフォーム代金、結婚資金、住宅の手付金」などの指示があったら、まず警察へ連絡をすることを勧めていました。
私も、この問題には深い関心を持っており、その対策案として、例えば警察OBの方々による、一人暮らしの高齢者宅を巡回訪問する仕組みや、地域ごとに対策案の講習会とそのPRを定期的に実践することなどを思案しております。皆様の対策に関するご意見をお待ちしておりますので、是非、中原SC事務所までご連絡下さい。(お電話・FAX・メールは、裏面をご参照下さい。)
皆様からのご意見も反映し、より積極的に行政への提言を行って参りたいと思います。
※24年7月末川越警察署調べ暫定値
下小坂グランドゴルフ会からの要請を受けて、市との協議を重ねた結果、現在の下小坂グランドゴルフ場を継続利用することが可能になりました。
地元の方々に、これまで以上に愛され続けられる施設であるように願っております。
交通事故の危惧などもある通学路としても大変重要な2177号線(下小坂)の幅員拡張工事の為の土地買収活動が、1年間の空白の時期を経て本年度から再開いたします。
今後の進捗状況にも注視して参りたいと思います。
去る1 月28日、2月11日の両日、「市民に還元されるものに何を求めますか」をテーマとして、南公民館と西文化会館メルトで座談会を行いました。座談会では、活発な意見交換がなされました。皆様方の貴重なご意見を市政に反映するべく、頑張ってまいります。座談会に参加下さった皆様、本当に有難うございました。
A「 総合行政システムについて」浦添市
上記の一般質問にも大きな影響を与えた浦添市のシステム改革の事例は、コスト削減や地元企業の活用などの効果を出しているとのことでした。川越市に対しても、システム改革の重要性を強く訴えました。
B「 フィルムオフィス」沖縄市
観光資源の活用を目的とする、ロケ地宣伝活用の仕組みを拝察し、川越市での「観光ロケ地」活用の可能性も実感いたしました。
C「 協働によるまちづくり」那覇市
協働大使の考え方は、川越市においても活用の可能性を感じました。
※協働大使:協働によるまちづくりを実践している方々に市が委嘱する仕組み。
D「 ジュニアスポーツ選手育成強化事業等のスポーツ振興について」天童市
平成29年度の全国高校総体(山形、宮城、福島合同開催:インターハイ)へ向けてのジュニアの育成・強化事業は大変参考になりました。
E「 PFIでの学校給食センター建設と国際交流センターに ついて」山形市
学校給食センターをPFI事業化するメリット・デメリットを学んでまいりました。また、今後国際化が進む社会情勢において、国際意識を高める取り組みは大変重要であると改めて認識いたしました。
F「 フューチャースクール推進事業・学びのイノベーション事業について」寒河江市
子どもたちが楽しく学ぶ姿から、今後も試行錯誤は必要とは認識しますが、未来型教育の在り方の可能性を垣間見ました。
これらの視察での体験知識は川越市政に活かされる財産ですので、行政への提言をより積極的に行って活かして参ります。
1991年 | 新清掃センター事業スタート・新清掃センター建設事務所設置 (2004年で25年目を迎える西清掃センター老朽化に伴い) 平成4 年当初計画案が提示されたが、平成12年度完成を目指した新清掃センター建設がダイオキシン規制法などの関係で計画見直される | |
2002 年 | 市助役「入札妨害罪」で逮捕 (市助役は、新清掃センターの機種を決める建設検討委員会の委員長も務めていた。市民より機種選定で、さまざまな不信・疑惑が噴出。) 平成14年着工、17年度完成予定の建設計画を凍結宣言(船橋市長) | |
2003 年 | 「検証プロジェクトチーム」発足(井上助役がリーダーとなり検討経過や結果について検証 | |
2004 年 | 余熱施設の所管が「まちづくり部」へ(地元は、公園法の規制などにより地元要求が通らないのではと危惧。) | |
2005 年 | 新清掃センター建設計画凍結を解除(船橋市長9月議会全員協議会で報告) 名細地区市政懇談会を開催(井上助役、久津間環境部長はじめ所管の幹部、名細地区在住4名の議員、地元自治会長などが出席) 新清掃センター建設に向けての設計コンサルタント契約や焼却炉規模報告(井上助役、議会全員協議会で報告。4 回目の見直しで当初計画の約半分の265トンに。) | |
2006 年 | 新清掃センター建設対策委員会(会長:長嶋英吾氏)「新清掃センター建設ならびに余熱施設建設に関する要望書(公害防止協定の締結や周辺道路、下水道整備など併設される地元還元余熱施設の同時完成などの内容)」を市長に提出(市議4名・自治会長同席) 施設機種選定の指名競争入札が行われたが落札せず不調に終わり12月議会で契約議案上程できず | |
2007 年 | 臨時議会で新清掃センターの本体施設である熱回収施設の新築工事請負 契約議案可決(契約額:121億8千万円・契約先:神鋼環境ソリューション東京支社・工期:平成22年3月15日まで) 新清掃センター周辺道路整備始まる 公園の名称を「なぐわし公園」に決定 「なぐわし公園基本計画」が発表される | |
2009 年 | なぐわし公園整備に向けての用地取得議案可決 なぐわし公園(温水利用型健康運動施設等整備運営事業)実施方針の説明会を実施 なぐわし公園(温水利用型健康運動施設等整備運営事業)入札公告公表 | |
2010 年 | なぐわし公園内第一期事業(温水利用型健康運動施設等整備運営事業)をPFI 事業として事業者を決定(PFI事業:民間の経営能力及び技術的能力を活用し、建設・維持管理・運営等を行う事業手法。民間のノウハウを利用することにより、効率的かつ効果的な質の高い公共サービスを提供でき、事業コストの削減が期待できるとしている。) | |
2011 年 | なぐわし公園(温水利用型健康運動施設)起工式(中原出席) | |
2012 年 | なぐわし公園(温水利用型健康運動施設)の愛称を「PiKOA(ぴこあ)」に決定(Piazza KOAZE(ピアッツア小畔)の頭文字を取った造語。Piazzaはイタリア語で「広場」の意。小畔はこの地域のシンボルともいえる小畔川から取ったもの。 子どもから高齢者まで誰もが小畔川のせせらぎやそよ風に癒されつつ、日常的な運動や健康づくりなどを楽しむ憩いの場・地域の交流拠点となる広場として親しまれるよう、愛称を「PiKOA(ぴこあ)」としたとされる。) 8月オープン! |
これほどの永年の年月を経て、PiKOAはオープンされました。着工が長引き地元の方々は長期間の不安に晒されたと思います。皆様方のご協力ご理解に敬意を表します。
この施設が、地元の方のみならず、川越市全域の市民の皆様が利用され、市民の皆様の憩いの場となることを期待しております。